みりょく満点イチゴのハウスの様子です。常に29℃(春先は27℃)に保たれており、イチゴが生長しやすい環境となっております。また、温度調節のためのファンや、電照栽培用の電気等の設備が揃っており、イチゴにとっては素晴らしい環境です。
 このハウスには別のハウスで育苗を行った苗を9月上旬に定植作業を行いました。そして12月現在、順調に育ったイチゴが真っ赤な実が生りはじめています。

 このイチゴの品種は「とちおとめ」といい、イチゴの品種のなかでも特に甘みが強い品種です。糖度は14度を超えます。また、近藤さんは「ぴいひゃらどんどん」という品種も栽培しています。「ぴいひゃらどんどん」は収量が多く、作りやすい品種であり、味は甘酸っぱい昔懐かしい味がします。

 イチゴを収穫しているところです。収穫のピークは3〜5月頃の春先でイチゴ生産者にとっては大変な期間となります。
 ちなみに、左側に写っているイチゴを収穫する際に利用する台車は近藤さんが考案したもので、矢祭町内のイチゴ生産者の間でも利用されている一品です。

 こちらはセイヨウミツバチの巣箱です。ご存知の方もいらっしゃるとおもいますが、このミツバチはイチゴの受粉のお手伝いをしてくれるのです。そして、受粉が効率的に行われることで収穫量の伸びにつながります。ミツバチはイチゴ栽培の心強い味方です。

 イチゴを出荷するため、専用のパックに詰めているところです。イチゴの出荷規格を守るため、ひとつひとつ厳しく選果していきます。また、パック詰めの際にパックの底に近藤さんの生産者情報が記載されているチラシも同時に挟み込みます。これは消費者の皆様に栽培情報・生産者情報を知ってもらう事で安心して召し上がっていただくという配慮のもと行っています。
 今年のイチゴの出荷は12月6日から開始されています。現在のところは収穫量も順調で今年の収穫量は10アール当たり4,000〜5,000kgが見込まれています。また、今年は8月頃の育苗期間中に病害虫の被害が全く無かったため、良品質のイチゴが採れています。ちなみにイチゴは育苗期間中の状況によって収穫量が左右されるデリケートな果物です。ですから、育苗期間中のハウス管理は特に重要な作業となります。
 パック詰めしたイチゴを保護フィルムで被い、出荷用ダンボールに詰めていきます。基本的にダンボール1ケースに4パックずつ詰めていきます。とてもおいしいイチゴですので、「みりょく満点」と表示のあるイチゴを見かけたときには是非ご賞味下さい。

 今回取材に協力して頂いたのは東部営農センター管内でみりょく満点イチゴの栽培をしている近藤隆夫さん(JA東西しらかわイチゴ専門部会東部支部副支部長)です。
 近藤さんはイチゴ栽培を開始して、27年目を向かえ、現在、「とちおとめ」を22.5a(ハウス10棟)、「ぴいひゃらどんどん」を3.5a(ハウス1棟)も栽培なさっている大規模経営者です。また、イチゴ以外にも米(みりょく満点コシヒカリ)を230a、直売所用のキュウリを2aほど栽培しています。近藤さんはお宅に隣接し11棟ものイチゴハウスを設置しており、毎日イチゴの的確な管理を心がけて作業を行っています。また、ハウス自体も様々な設備投資が行われており、努力の表れが感じられます。
 近藤さんのイチゴ栽培のこだわりは元肥に自家製の「ぼかし肥料」(原料は大豆、蟹殻、油粕、魚粕、炭粉、米ぬかなど自然由来のもの)を使用していることです。イチゴは有機質をふんだんに利用にしている「ぼかし肥料」を使うことで甘みが格段に引き立つのです。しかも、水と土、空気のきれいな環境のもとで栽培したイチゴですので、自信をもって消費者の皆様におすすめできます。イチゴ栽培は自分の元気の源。これからも、ずっとイチゴ栽培を続けていきたいと意欲満々です。
(06/12/15 取材・撮影)